鈴木:みなさんこんばんは。メイユウ経営研究所の鈴木智です。毎週月曜日のこの時間は30分に渡りまして、栃木県内で様々なジャンルでご活躍をされている、そのジャンルの第一人者と言えるような方をスタジオにお迎えしまして、そのご活躍ぶりや元気な様子などを根掘り葉掘り聞いて行きたいと思います。本年も色々言われているようなIoTとか、AIとか、OK Googleとか、身の回りにAIの波が来ているんですけど。本日はその関係の経営者の方。株式会社ソフトシーデーシーの代表取締役、木村正樹さんに来ていただきました。本日のテーマは、何の話か全然分からないのですけど、面白いテーマをいただきました。「もの造りの空中ブランコ」。
きっかけはひとつの映画からーーー木村社長の原点
鈴木:ということで、木村社長のプロフィールを簡単にご紹介します。㈱ソフトシーデーシーの代表取締役 木村正樹さんです。1973年に東海大学工学部経営工学科を卒業後、現 日本ユニシス㈱である高千穂バロース㈱に入社され、汎用コンピュータデータベース開発。そして、ソフトシーデーシーに入社されまして、パーソナルコンピュータの自社開発、要するにパソコンを自分で作っていて、社長に就任されて。実は、私は宇都宮のイノベーションの関係でお会いしたんですけれど。イノベーションとコンピュータ、どう関係するのか後々聞いていきたいと思います。というわけで、木村社長です。よろしくお願いします。
木村:よろしくお願いします。
鈴木:ソフトシーデーシーというのは、簡単に言うとどういう会社なんですか。
木村:コンピュータを使って、色々な新しいものを作っていこうと。皆様の役に立つようなシステムづくりを行っている、というような会社でございます。
鈴木:木村社長の雰囲気からしてまさにIT系の感じなんですけど。なぜこの世界に入ってこられたんですか。
木村:高校時代の時、ある映画を見まして。
鈴木:ある映画。
木村:ええ。『2001年宇宙の旅』っていう映画で。もう2001年過ぎちゃったんですけども。
鈴木:過ぎちゃったんですね(笑)。
木村:その時にですね、今で言うAIスピーカーみたいなやつですね。人工知能のHALっていうのが出てきまして、人間とやり取りをするんですけど、その時に自動制御の、今のIoTみたいなですね。そういうもののひとつの原点みたいな感じがしてですね。あと、AIの原点もその中にあってですね。何が何だか分からないような映画だったんですけど。
鈴木:そうですね(笑)。哲学的ですよね。
木村:非常に私の雰囲気にピッタリで、一番印象に残った映画で。だから宇宙飛行士にならなくちゃいかんなと思って。
鈴木:まずそこを目指してたんですね。
木村:宇宙飛行士になって、スペースエンジニアという、当時はその職業はなかったんですけど、そういう職業ができるだろう、と思ってですね。それが、コンピュータとの最初の出会いみたいなものなんですけど。
鈴木:確か、さっきのHALって、IBMの……。
木村:そうなんです。IBMの一文字前をいくっていう。
鈴木:そう、色々な考えが入っている映画で、あれもSFなんでしょうけど。
木村:そうですね、ええ。
鈴木:ある程度、本当になってきているっていうか。
木村:『2001年宇宙の旅』に出てくるHALなどはまだいないんですけど。実際はですね 、もう2020年も近くになるんですけど、まだまだHALには近づかない。だけど、去年AIスピーカーが出てきたときに、人工知能の夜明けみたいなもので、皆さんの家庭にやっと入ってきたかなと。ずっと前にパソコンが出てきた頃に、「こんなもんで何ができるんかい」ってみんな言ってたわけですよ。「こんなもの業務に使えねえよ」って言ってたんですけど、今はないと世の中動かないくらいになっちゃってますから。あと30年も経てば、人間より賢いやつが出てきても当然ぐらいになっちゃうと思うんですね。